庭の役割、緑の効能

庭の役割、緑の効能

庭は生き物であり、庭園設計とは生き物の生活空間をつくりだすことである。また、作庭における植栽技術は、生き物の生活をつくりだす技術であるということが言える。

砂漠や高山や極地を除くと、地球上のほとんどの地域は植物でおおわれており、特に温暖多湿な日本では、人間の開発の力が加えられる以前は、地上は樹木を主とした緑でおおわれていた。また、様々な開発に伴う土地造成や埋立てや干拓などの人為によって裸地がつくられた場合でも、百年単位の時間の経過のなかで,樹木を主とした緑が再び戻ってくる。
しかし、人類の傲慢な営みの中で、地球の緑が危機的な状況にあり、特に、人間の生活が密集している都市域においては、緑は再生する潜在力を失うほどに損傷されている。庭を造り、緑を植栽する目的は、潜在力を回復させ、植物が育っていく時間を植栽技術によって短縮させることである。また、生活環境を豊かにする様々な機能を作庭によって発揮させることである。
その機能には、生活環境を直接的に保全する大気環境保全機能や、遮蔽機能や防音機能などの物理的な環境保全幾能などがある。また、緑の気象環境改善効果として、気温の低減、湿度の調整、輻射熱の低減、風速の低減など、いくつもの項目をあげることができる。屋敷の防風林や街道筋の並木など、古くから実用的な環境改善装置として広く使われてきている。庭園や緑による環境改善効果というのは複合的なもので、幅広い効果を薄く発揮するような装置であると考えることができる。さらに、美しい景観をつくりだし、豊かな心を形成することも、庭や緑の重要な機能と言える。

人間は自然の生き物であり、自然環境を基盤として生命活動が営まれる。根源的に自然に逆らった空間における日常生活では必ず不具合が生じる。その前提にあって,健康的で、快適な生活環境を作り出すためには、庭園または、その緑は、人間にとって欠かせないものである。

庭園出展
国営アルプスあづみの公園
安曇野の春「アート・フラワーフェスタ2009」
~百花繚乱・アートな花舞い~に、「彫刻の庭」を出展しています。4/25、26に庭の日関連行事があります。ぜひ、ご来場下さい。26日の、午後には「真派青山流 華道 家元 青山会主幹 二世雲林斉 上條香月様」の屋外パフォーマンスも開催されます。

技能五輪1

技能五輪2

技能五輪3

技能五輪4

松本市-ゆめてらす城山-造成&植栽-2

松本市-三浦様邸

剪定-手

剪定-大刈り込み

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